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最新更新日時: 2010年08月24日 13時21分
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江戸戯作草紙
これを図書館で借りて結構な衝撃を受けた。
なるほど江戸時代から識字率が高く、現在のように大人が漫画を読む文化は、こうした草双紙から来ているものかと。
もちろん本書にも書いている夏目房之介氏などのいわれるように、鳥獣戯画などの絵巻やこうした双紙が即現代のマンガの祖先というには表現方法に違いがありすぎるものの、この世のモノでない物の怪をビジュアルとセリフまわしで読者を楽しませるのは何より漫画的なアプローチだし、絵本というには漫画的な表現も多い。
特に「善玉悪玉」の話では、作者の山東京伝自身が人間の体内に入ると心が手足口鼻目の手綱を握って、気は心に反する誘惑をするという、ミクロの決死圏というより、ウディアレンの「セックスのすべて」の1エピソード(射精のメカニズム)のようなSF話になっていて、その着想とビジュアル化が本当にすばらしい。
表紙にいる様々なポーズをしている悪という顔のついた奴らは、悪玉踊りの振り付けとのこと。江戸っ子ってホントにダジャレ好きでお馬鹿だな~としみじみ思える楽しさ。マジでお勧めの1冊。
1つ学習、銭湯に入るときは江戸人に習って「はい、田舎モノが入ります(垢が取れてない=垢抜けない奴)」と言いましょうw
作成: 2009年10月13日 09時30分 / 更新: 2009年10月13日 11時12分

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