FICTIONS >> 桐壺 2.桐壺の弔いと残されたひとびと >>

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最新更新日時: 2011年12月31日 18時06分
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12.はかなく月日過ぎて、とぶらいは滞りなく終わった。
はかなく月日過ぎて、とぶらいは滞りなく終わった。でもいくら経っても、悲しみなんて消えやしない。もう誰も呼ばず、ただ泣いて、ずっと泣いてすごしていたから、見てやがるやつも露っぽくなっていやがる秋。

亡くなった後も、胸くそあくまじけるような女のみおぼえだね

とか、弘徽殿のはまだ許せないみたく云ってた。一の宮の面倒をみるにしたって、あいつとのガキのほうが恋しくなって、ガキの女房だとか乳母を遣わしてありさまを聞いてた。
作成: 2011年01月20日 07時56分 / 更新: 2011年01月29日 23時29分

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